風立ちぬ

 先日、映画「風立ちぬ」を観に行ってきました。
何かと話題に事欠かない映画です。私は、基本的にアニメはビデオ(DVD)で十分と思っている一人ですが、なぜか映画館に‥。
 「タバコを吸うシーンが多過ぎる」「未成年(?)がタバコを吸うシーンがある」「病気の妻の横で吸うのはひどい」と嫌煙家からは非難ごうごう。
 そして、右よりの若者達からは「反日ジブリ」「反戦サヨ(左翼)映画」だそうで、そこまで言われている映画なら、ビデオ化を待たずに‥となりました。
 タバコを吸うシーンは、たしかに多い。でも、昔はいろいろな所でタバコを吸う人を見かけた。歩いていても、学校(大学)の廊下でも、バスや電車の中でも‥。不自然ではないな、と思った。
 病気の妻のシーンでも、主人公は「タバコを吸いたいから‥」と部屋を出て行こうとするのを妻が止めている。これはこれで、いい恋愛表現だ。
 「反日ジブリ」‥についても、ジブリの中心人物は、反戦平和をいろいろな場所で表明しているが、反日や左翼と決め付けるのおかしい。
 たぶん、映画全体を見ないで、一部だけを問題にしているのではないだろうか。
 たしかに、昔はタバコの需要を増やすため、映画のかっこいい主人公に、タバコを無理やり吸わせたり、女性にタバコを広げるため、美しいヒロインにタバコを吸わせる「宣伝」はあったようだけど‥

珈琲豆の焙煎【概要 その2】

 珈琲豆に熱を加えると、香ばしい香りがしてきます。そして豆の色は薄い緑白色から、こげ茶色に変わってきます。
 しかし、変化はそれだけではありません。
下の写真を見ていただくと分かると思いますが、豆が大きくなっています。この変化については後日詳しく述べますが、大きくなること(中に無数の小さな空洞ができる)によって粉砕(ミルで挽く)ができるようになります。
 生豆は硬く、小石のようです。しかし焙煎すると親指と人差し指で挟んで力を入れると砕けます。
 焙煎した珈琲豆にチョコレートをコーティングしたものが販売されていますが、生の豆では硬くて食べることはできません。
 また、焙煎することによって豆の成分も変化します。あの香ばしい香りや珈琲の苦味、酸味、甘みが楽しめるのはそのためです。

珈琲豆の焙煎【概要 その1】

facebookコーヒーの豆知識に掲載したものを転記します。

珈琲豆の焙煎【概要 その1】
 珈琲豆は以前述べたように植物の種です。
珈琲発見当初は、豆(種)ではなく、実を食べたり煎じて飲んだりしていました。そして、それは食物や飲料としてと言うよりは薬として用いられたとされています。
 そして、いろいろな説がありますが、何時からか珈琲の種(豆)に熱を加えてお湯を加えて飲むと、おいしいとされ、世界中に広がりました。
 上記のように、珈琲の豆に熱を加える過程を「焙煎」と言います。辞書で引くと「(食物などを)乾煎りすること」と出てきますが、一般的には焙煎と言うと、生の珈琲豆に熱を加えることとされます。
 珈琲の生の豆は自家焙煎の珈琲屋さんに行けば見ることができます。薄い緑白色をしており、臭いは植物の生臭さが少しします。これに熱を加えることによって薄茶色から茶色、そして焦げ茶色になり、茶色になってきた頃には、コーヒーの香ばしい香りが出てきます。
 この焙煎をどこで止めるかが焙煎職人の腕の見せ所になります。(【概要 その2】に続く)

今月のお勧め珈琲

 今月のお勧め珈琲は、モカシダモG-2。
正式名称、エチオピア連邦民主共和国。アフリカ大陸の北東に位置し、約80の民族8000万人の人口をかかえています。経済的には、非常に貧しく、かつての内戦や近隣国との戦争、クーデターで貧困や飢餓が今でも蔓延しています。 
昔、ヤギ飼いの少年が自分の飼っているヤギたちは、だんだん元気がなくなり心配していましたが、そのヤギが赤い実を食べたとたんに元気になったので、調べるとそれがコーヒーの実。その実を村に持ち帰り、病人に食べさせるとその病人も元気になった。と言う伝説からコーヒー発祥の地と言われており、最近の研究でもコーヒーは、エチオピアから広まったとされています。
コーヒーを日常的に飲む習慣はエチオピアから始まり、集会や祝い事、また哀悼の場など、そして眠気覚まし等に用いられていました。
今日では、コーヒー豆を煎じ、砕き、そして沸かしていただくコーヒー・セレモニーは、エチオピアの社会生活に欠かせないものとなっています。招待した家の女性が豆を煎じます。沸かす為の炭火コンロが置かれる床には、新鮮な草や花が敷かれ、またインセンス(お香)を焚いて辺りの空気を清めます。エチオピアのコーヒー・セレモニーは、最低1時間程かかります。その間に3杯のコーヒーをいただきながら、お客や近隣の友との語らいの場となっています。
エチオピアで生産されたコーヒーは、海を挟んだイエメンの港町から世界中に出荷されていました。この港がモカ港です。いまではモカ港から出荷はありませんが、エチオピアやイエメンから出荷されたコーヒーがモカ(イエメンのものは区別のためモカマタリとする事もあります)と呼ばれるのはそのためです。
シダモG2の特徴
この豆は近代的設備で水洗精製されサイズが均一に欠点豆も少なくなっています。
モカ・フレーバーは薄く、甘酸っぱくシトラスのようなフレーバーがあります。モカ(エチオピア)コーヒーは、2008年春に農薬が検出され、数年間、輸入停止になっていました。現在では厳重なチェックを通ったものだけが市販されています。
 通常価格(100g)400円を8月31日まで 380円で提供します。