「雨」

 今日は、朝からズート雨。時に激しく、時に小降りに。しかし途切れることはない。
 多少の雨は嫌いではないし、潤いを与えてくれる雨はむしろ好きなんだけど‥。
 しかし、ここまで降り続くと、ちょっとグッタリ。そして湿気がすごい。こんな雨が降り続いて湿度が高いと、体調も精神もフニャフニャに湿気を含んでカビが生えそう。
 で、思い出したのが、モームの短編「雨」。
 熱帯のホテル、長雨で、何日も足止めされた観光客たち。その中に誰からも尊敬される敬虔な神父。そして、みんなから蔑まれる娼婦。
 神父は時間をかけて娼婦を説得し、神の教えを説き、救い出そうとする。しかし、熱帯の長雨が続く中‥。キリスト教文化圏で、この作品を発表したモームの勇気に敬服する。