村上春樹の「1Q84」をやっと読み始める。
多くの春樹ファンを敵にまわすことを覚悟で…… 一言。
私は村上春樹の作品がきらいです。(いや、私が良さを理解できないだけ?)
第一に、「僕」の一人称・主観的な文体に違和感がある。
第二に、汗や体臭や熱気・生活感が感じられない無機質さが嫌い。
第三に、意味や理由のないセックスや死(自殺)に呆れる。
第四に、結論や結末のない(見えない)終わりが理解できない。
「風の歌を聴け」からずーと、その感想は変わらない。率直に、その感想を述べる度に、春樹ファンから、こっぴどくお叱りを受け、では次の作品を、次の作品を…と読んでまた、同じ感想。
たしかに独特の豊かな表現力は感心する。そしてお金や生活の不安がないエリートの生活ってこんなんかと思う。でもそれだけ。
なんで?どうしてこんなに人気があるのか?日本だけでなく海外でも評価は高い。今度こそ、ノーベル文学賞。とも何度も言われるが、私には、?????????だった。
そう「だった」が、「1Q84」は、3年程前に立ち読みして、興味をもった。今までの作品と違う。「僕」が出てこない。
もう買うのは懲りたので、図書館で借りて読もうと思って、ずーと3年間待ってたけど「貸出中」ばかり。
やっと昨日、借りられました。しかしBOOK1は、貸出中なのでBOOK2を。まあ、途中からでもいいでしょう。
で、エクレア。チョコではなく、カフェクリームで。本格的な少し固い生地です。
月別: 2012年4月
花見と視線の話
電車などで、通勤途中、読んでいた本から、ふと顔を上げると、向かい側に座った年配の男性と目が合う。信号待ちで、何の気なしに横を見ると、若い女性と目が合って慌ててそらす。というような経験は、誰でもあるのでは‥?
今まで、これはタマタマだろうと思っていた。しかし「視線」というものは、科学的にも存在するらしい。
分子生物学者、福岡伸一氏の著書「世界は分けてもわからない」によれば、猫や夜行性の動物の目が夜、光るのは目に入ってきた光が、網膜を通過して、一層下部にある反射板で反射し、もう一度網膜を通過して光の入ってきた方向に戻されるから。
これは、網膜を同じ光が2度通ることで、暗い中でも映像をより鮮明化しようとするための構造らしい。
そして人間でも、フラッシュを浴びた時の写真で、時々見られる「赤眼」がある(最近のカメラは自動的に修正されるので知らない人もおおいかも)。 フラッシュから出た光が網膜を通過して、眼底の血管網を通り、反射してカメラレンズに戻る。つまり視線がカメラに送られている。
フラッシュのように強い光でなくても、太陽光や蛍光灯の光や反射光を「視線」によって送れば、わずかだが、他の人が気づくことがある。
サラリーマン時代。強烈に視線を感じたことがある。
いや、けっして犯罪者と間違われて騒がれたり、うっかりズボンをはき忘れて出勤したというのではない。
昼休みに食事に出かけたときに、今まで経験したことのない異様な数の視線を感じた。
正確には私に視線が向けられたのではなく、いっしょに歩いていた後輩だった。彼は端麗なマスクとスラットしたスタイルで、たしかにウチの会社を選ぶより、ジャニーズ事務所を選ぶほうがいいルックスだった。
そう、視線(その多くは若い女性のもの)は彼に向けたもので、すれ違う女性がみんな振り返っていたのには、びっくりした。今まで振り返ることは何度もあったが、振り返られることは皆無だったから。
そして、時を越え、今日もわずかだが、視線を感じた。
午前中、店がヒマだったので、昼に弁当をもって近くの公園に。持っていた弁当に花見に来ていた4人の子どもたちの視線が‥。なるほど弁当を買いに行った親がなかなか帰ってこないらしい。お腹減ってるのね。
しかし、あまりの強い視線に少し弁当が減ったような気がした。
今月のお勧め珈琲
今月のお勧め珈琲はエクアドル グレートマウンテン。
エクアドルは、南米大陸の西に位置し、太平洋に面しています。コロンビアとペルーに挟まれ、日本より少し小さな国です。
エクアドルと言う名前は、「赤道」を意味し、その名の通り、赤道の下にあります。首都のキトは標高2850mの高地にあり、ちょうど赤道の真下にあります。
進化論で有名な太平洋のガラパゴス諸島もエクアドルの領土です。
この国でコーヒーが栽培されるようになったのは1952年のことで、主に南部の高地と西部の海岸近くで生産されます。
「エクアドル グレートマウンテン」が栽培される高地の中でもMANABI地区は年間降雨量が安定しています。このあたりの5000m級6000m級の山は、日本の富士山のように美しい台形をしています。この地区は、コーヒー栽培に適した気候条件に恵まれ、エクアドルでも高級アラビカコーヒーの産地として名高い地域です。
火山灰質の土壌は栄養も豊富で、水はけもよく「グレートマウンテン」は大粒の美しいコーヒーに成長します。
活火山の裾野で栽培されるコーヒーは、グルメコーヒーの最高級品種ティピカ種が使われ、大地の熱気を受け流すかのごとくさらりと軽い口当たりで、独特の甘くまろやかな味わいを楽しむことができます。
花見のお誘い
ベリーボーラー
ベリーボーラー。この言葉は、プロ(珈琲関係で働く人)か、かなりの珈琲通以外の人は聞いた事もないのではないだろうか。もし、知っていればかなりの通です。逆にプロで知らなければ、ちょっと‥。
プロなら、ほとんど毎日、ハンドピックなどで生豆を見つめているので、欠点豆のブロッカ(小さな穴の開いた豆)に遭遇することがある。
実は、この穴をあけるのが、実(ベリー)に穴をあけるもの(ボーラー)。そう、ベリーボーラー。体長2ミリ程度の小さな虫。
これが、今大問題になってます。通常、インドネシアや中南米で大発生して1年くらい栽培できなくなる(実を全部落として駆除したり、殺虫剤をまくこともある)ので。
今回は、ハワイ。今までハワイでの大発生はなかったので、対応が遅れた。当店で取り扱っているハワイコナの最高級品、エクストラファンシーなどは、ほとんどダメ。ハワイコナでもランクの低いものなら出荷可能らしいけど。
コナのエクストラファンシーなど、高級品を扱っている店は対応に頭を抱えている。
当店でも、取り扱いができなくなるのは時間の問題です。
ユーモアと文化
NHKのブログに4月1日に掲載された記事が削除された。
なかなか日本ではユーモアは理解されない。特にブラックユーモアは批判の的になる。
削除されてしまったので、私の不確かな記憶に頼るしかないけど、たぶん 「NHKは他の民放放送局と統合し国営放送局となります。今後は着物を着た女性アナウンサーが、やや絶叫口調でニュースを読み上げます」 といったような内容だったと思う。(いや、全然記憶に自信ありませんよ)
友人から教えてもらい見たときには、いやーなかなかおもしろいなぁと思ったけど、ちょっとだけ嫌な予感もした。
欧米では4月1日に、固い新聞社でも、ユーモラスなエイプリルフール記事を載せる。真面目な読者もクスッと笑っておしまい。それが許されるし、それを読者も期待している。 日本とは文化が違うのかなぁと思っていた。
しかし、ブログまで批判されて謝罪、削除とは‥。もうちょっとおおらかにならないのかなぁ。
あっ!ウチの4月1日のブログもやばいかなぁ。まっそんな事はないか。
で、今日はミックスベリーのタルトです。