コーヒーの日

10月1日は珈琲の日。

珈琲豆は世界中(赤道付近の高地)で生産され、生産収穫期も国や地域によって異なります。そのため、〇〇年度産珈琲と記す基準があいまいでした。日本の珈琲業界が世界の生産国に10月1日以降出荷の豆を新年度産とすることを提唱し認められたため、10月1日を世界中で「珈琲の日」としました。

当店でもこれを祝し、毎年10月1日にオリジナルプレゼントをしていますが今年は10月1日が定休日となるため、9月30日にご利用のお客様にオリジナルプレゼントをさせていただきます。

ロブスタ種(カネフォラ種)

珈琲豆の品種は大きく分けて3種類(アラビカ、カネフォラ、リベリカ)です。

ふだん珈琲店で販売しているものの多くはグルメコーヒーの「アラビカ種」。繊細な香味でコーヒー特有の苦み、酸味、甘みのバランスがよく単品でもブレンド(2種類以上の珈琲豆を混ぜたもの)でもコーヒー好きな人の要望に応えるものです。しかし、アラビカ種は弱く、病気や害虫被害が広がるとあっと言う間に被害が広がります。

今では紅茶で有名なセイロン(スリランカ)もかつてはアジア有数の珈琲の産地でした。しかし病気の蔓延で絶滅状態になり、政府と農家は慌てて紅茶の生産に転換し成功したものです。

一方、香味としては大雑把な苦みが強い「カネフォラ種」。しかし、病気や害虫に強く育てやすいため、かつてはロブスタの異名で有名でした。カネフォラ種はそのため安価で取引され、インスタントコーヒーや缶コーヒーによく使われました。そしてその特徴である強い苦みを使ったブレンドに使われていました。

10年ほど前まで、カネフォラ種はアラビカ種の半額程度で取引されていましたが、ここ数年で少しずつ上がり今年に入ってあっと言う間に価格が2倍以上に急騰しています。もちろんアラビカ種も値上がりしていますが、気象状態や生産国政府の農政の変化により生産量が大幅に減少しているのが原因と言われます。

今月(9月)のおすすめ珈琲

今月のおすすめ珈琲はエチオピア モカクイーン。

通常は、産地(地域)や園地ごとの珈琲豆を取り扱うケースが多いのですが、モカクイーンはエチオピアで採れた豆を厳選し配合して出荷されます。このブレンドの中には、珈琲豆のアラビカ種原産地とされるエチオピア南西部「カファ地方」のコーヒーも使用されています。正しく女王の名にふさわしい、モカらしい華やかな香りと気品を備えた上品な味わいをお楽しみください。ちなみにモカはエチオピア珈琲が出荷される港の名前です。(現在ではこの港は使われていませんが名前はそのまま使われています)

9月30日まで660円を640円/100gで  ※税込み焙煎は200gからです