ゲイシャの話

ゲイシャの話。(その1)
「??芸者とコーヒーになんの関連が?」
いえ、これは珈琲の一種のゲイシャ種の話です。

珈琲豆は植物の種です。そしてこの植物(コーヒーノキ)は、大きく分けて3種類。(詳しくは2013.1.15~付参照)
その中でも、アラビカ種は、デリケートな香味を出し、グルメコーヒーに使われます。アラビカ種は、また10種類以上に分けられますが、ゲイシャ種はそのひとつ。

アラビカ種は元来、病害虫にも気候変動にも弱い種類です。中でもゲイシャ種は弱い。根があまり張らないため育てにくい。しかし、抜群の香味は昔から定評がありました。
もともとは、エチオピアのゲシャ地域で樹生していたものが、いろいろな国に運ばれ、栽培されました。ですから、ゲイシャではなく、ゲシャが正しいのですが、今ではゲイシャが通称です。
私が初めて、ゲイシャの名前を聞いたのは、マラウィ産(アフリカ)でした。今では、中米、特にパナマ産が有名です。

生産性も悪く、すぐにダメになるこのゲイシャを、根気強く作り続けたのが、パナマのエスメラルダ農園。
消費者が、コーヒーの香味に興味を持ち始めるのが、十数年ほど前。そして、各地でコーヒーの香味によるコンクールが開催されるのも十年ほど前から。
ゲイシャは、コンクールで圧倒的な強さを見せます。まるで、中学校の運動会の徒競走にウサインボルトが参加したように。