日光浴とカタツムリ

 店内で、ずーと育てていた観葉植物のサンセベリア(虎の尾)があまり元気のない様子。
 お客さんに聞いたら「日に当てたほうがいい。ただし強すぎる日光は駄目」とのことだったので、今日から店の前に出しています。さて、元気になってくれるでしょうか?

 ところで、サンセベリアを出しているときに、店の前の垣根に小さなカタツムリを見つけた。カタツムリと言うと春、特に梅雨の時期という印象があるし、これだけ雨が少ないところで見つけて少しびっくりした。
 カタツムリは雌雄一体の珍しい動物。成長の途中でメスがオスになったり、栄養不足でメスがオスになる動物はあるけど、一生涯、すべての個体がメスでありオスであるのはカタツムリくらいしか知らない。
 だから、カタツムリ同士の交尾はオスである自分が相手に精子を送り、メスである自分が相手から精子を受け取るという形になるらしい。(見たことはないが)
 以前、読んだ本(「脳とセックスの生物学」R.フーパー著)によれば、卵や子どもを産むという行為は、生物学的に非常にリスクがある。自分の栄養分をそちら(卵や子ども)に分けなくてはならないし、妊娠、出産時は、動きが鈍くなるので、他の動物から捕獲される可能性が高くなる。
 そうなるとカタツムリは、自分が卵を産む側になるより、相手に生ませる側になることを望むんだろうなぁ‥なんて事を考えていたら、カタツムリはどこかに消えていた。