アランフェス協奏曲(第二楽章)

 クラッシクの名曲がジャズアレンジされて改めて脚光を浴びることは多い。元々、スペインのギター協奏曲だが、ジャズ以外でもいろいろな楽器で演奏されている。
 ここ数日、偶然3人のお客さんとチック・コリアの「スペイン」について話を聞く機会があった。
 正確に言うと、「スペイン」は、アランフェス協奏曲(第二楽章)のアレンジというより、曲の冒頭に使っているだけ、と言ったほうがいい。アランフェスのメロディーが突然変異する。しかし、それがうまい。
 で、その「スペイン」を平原綾香が「アランフェス協奏曲」として歌うのもいい。「いやいや、これはアランフェスではなく、スペインだろう」と言う突込みが、ジャズファンから入るのは間違いない。
 平原綾香はこの曲を「マイクラッシク2」というアルバムで歌っているが、やっぱこれはジャズだ。
  
ユーチューブで、チックコリアと上原ひろみが2006年の東京ジャズフェスティバルで弾いた「スペイン」が聞ける。上原ひろみが、真剣なまなざしで、目を見開いて、目をつぶり、最後は笑顔で演奏している。