今日は、朝から涙が止まらない。
そう、この世の中は悲しいことばかり。
不況の嵐の中で自殺者は年々増加し、政府は被災地の救援をなかなか進めないまま、原発の再稼動とか言ってるし、パレスチナでは子ども達が物資不足に苦しみ、アフリカでは、成人前の少年達が銃で殺しあっている‥。
まあ、本当は花粉症なんですけど‥ すみません。 目が痒い痒い。涙がボロボロ。鼻は詰まり、鼻水が古いパッキンの蛇口のように止まらない。当然、コーヒーの味見はできません。
紅茶かコーヒーかくらいしか判別できない。
ああっ!誰か花粉症の即効薬を開発してくれ!1000万円いや、100万円いや、10万円いや、コーヒー10杯ただで飲ませるから。
ノイン
和歌山市役所の北にあるビルの1階の珈琲店。
九番町という住所からだろうか、ノインはドイツ語で「9」。
入り口に大きな焙煎機。店内は広い。何年か前に行った時には。女性オーナーの他に女性スタッフが2人いた。
店内には、市役所の関係者と思われるスーツ姿や作業着の男性客が数人談笑していた。
1週間ほど前に「ノインも店を閉めたらしい‥」とお客さんから聞いて気になっていたが、昨日前を通ったら本当だった。
女性オーナー、スタッフらしいきれいな店だった。当時の写真を探したけれど見つからなかったので、ネットから無断借用した写真です。
そして、今日のケーキは「オペラ」評価は真っ二つ。「最高!すごい」から「うーんちょっとなぁ」まで。
ホルスト
グスターヴ・ホルストはイギリスの作曲家。「日本組曲」という曲も作っている。これマイナーですけど、なかなかいい曲ですよ。
特に有名なのは、組曲「惑星」。初演から大好評を得た。しかし、この曲ばかりが取り上げられる事に彼は不満で「ぜひまた、このような曲を作ってください」というファンの声に「二度とこのような曲は作らない」と不満を漏らした。
そんな中、20世紀の他の作曲家ストラヴィンスキーやドビュッシーに注目が移ると、数十年間忘れさられていた。
カラヤン、ウィーンフィルが1960年代に再演し、また人気が復活する。
日本では「木星」が有名で、CMや、BGM、テーマ曲としてよく使われる。海外でもスポーツの応援歌などで使われる。
しかし、ホルスト自身は「土星」が気に入っていた。重々しく哲学的な曲だ。私は軽い「水星」が好きだ。やはり人間性か。
少しづつ大きく激しくなるリズムで始まる「火星」から、最後は暗く深い宇宙に消え去るような女声コーラスで終わる「海王星」まで1時間弱。今日は5回も聴けた。
セイアイ
「セイアイ」は和歌山市に古くからある自家焙煎の珈琲店。
年配の女性が一人でやっている。
店にはいると、入り口にある大きな10キロ釜の焙煎機がきれいに手入れされている。
「使うのは週に数回。最近ではもっと小さくて使いやすい機械もあるけど、やっぱり私はこれが好き」自分の孫を見るようにやさしく微笑む。
今月中旬でお店を閉めると聞いて、珈琲を飲みに。店内には10人くらいお客さんがいた。席にすわってからも出入りが多く、他人の店ながらちょっと焦る。(1人でだいじょうぶ?)
しかし、全然慌てる様子はない。お客さんと笑顔で話をしながら、ゆっくりサイフォンの準備をしている。時々、話に夢中になって手が止まる。
見かねたお客さんの一人が、帰ったお客さんのテーブルを片付けに。そしてもう一人のお客さんは自分で、自分の珈琲を淹れている。それを見て、4人掛けのテーブルの年配の男性客たちは「オバチャン、忙しいなぁ。何か手伝おうか」「ゆっくりでええで」と声をかける。
近所の常連さんたちだろうか。長年、地域に密着して、かわいがられている。いい店だな。
お客さんとの会話の中で「もう歳だから、あかんわ。身体も頭も、だからもう辞めるねん」とおっしゃってた。いい店が、また一軒なくなるな。
20分ちかくしてテーブルまで届いた珈琲は、私には少し濃すぎた。でも、この味が、ここのお客さんの好きな味なんだ。
そして、次は逆にこの3月に開店したばかりのお店へ。「ぐるう」ハンバーグ専門店。ウチのお客さんが田中町で始めたお店。
まだ、ほとんど宣伝していないと言ってたけど、けっこうお客さんが入ってる。思ったより(失礼)、内装も料理もいい。でもちょっとスタッフの女の子の対応にはビックリした。
珈琲の輸入量
珈琲の輸入量は、その種類・品目によって大きく変化する。
農産物なので、天候による変動が多い。干ばつや長雨、ハリケーン等で苗や樹がダメになれば、珈琲は収穫できない。一気に輸出量が減り、価格が上がる
と日本の輸入量が減る。ほとんど国内になくなることも。
数年前に、モカ珈琲(エチオピア産)が日本からなくなった(古いものやニセモノはあった)時は、天候ではなく人為的なものだった。なんと輸出業者がポストハーベスト(収穫後の農薬散布)をしたらしい。
当然、日本の検疫でひっかかり輸入停止になった。当時、当店では5種類も「モカ」を扱っていたのでエライコッチャになった。(2年前から復活してます。取扱い品目は減らしました)
そして、今度はモカマタリが。理由は政情。
新聞を読んでいる方は、ご存知のように、33年続いた独裁政権が昨年の「アラブの春」の影響で決起した民衆によって退陣したが、当時の大統領の責任逃れと副大統領が大統領になったことに対して、民衆のデモやテロ、政府側の弾圧で混乱している。
日本の現地商社事務所と連絡が取れない状態も。このままでは、イエメンのモカマタリも入ってこなくなるかも。
レモネード???
ご存知ない方もおられると思いますが‥‥ 当店は、珈琲店です。
なぜか。最近、レモネードがよくでます。なぜ?
まあ、3人くらいで御来店いただき、2人が珈琲。1人がレモネードというケースは、よくあったし、今でもよくある。
しかし、3月に入って、2人でご来店。2人とも「ホットレモネード」と言うオーダーが3回あった。
さらに、一度は、3人でご来店頂き、2人が「ホットレモネード」おお、またか‥。しかし、お一人がメニューに顔を突っ込んで熟慮中。(顔に出さないようにして期待に胸を膨らませる)
2分ほど悩んで「私は‥、アイスレモネード」
‥‥‥ウン。ここは深呼吸をして冷静に‥‥そうだよな。メニューにあるんだから何を選ぶかはお客様しだい。レモネードの注文にガッカリするんだったら、メニューに載せるなよ。お前が悪いぞ。コラッ! と自分に言い聞かせて、「巨人の星」(知らない人はお父さんに聞いて)の星一徹のように、テーブルをひっくり返す事もなく、引きつった笑顔でオーダーを受けた。
メニューから、レモネードを外すべきか。外さないべきか。ハムレットのように悩む今日この頃。
で、今日のケーキはサントノーレ。フランスのサントノーレ通りから名付けられたという説とパンの守護神とされる司教の名前からという説があります。タルトブリゼにシブーストクリーム、そしてシュークリームを乗せて、キャラメルソースをかけています。試作品(左)と改訂版(右)
和歌山弁と敬語
和歌山弁が流行ってるらしい。
NHKの連続ドラマで和歌山弁が使われているのが理由と聞いた。
しかし、疑問。連続ドラマの設定は岸和田。岸和田弁と和歌山弁は似ているんだろうか。違うのだったら、岸和田市民からNHKに抗議がきているはずだから似ているんだろう。
初めて和歌山弁を聞いたときには……引いた。
怒ってるのか?喧嘩してるのか?と思った。しかし、和歌山弁というのは、すこし不思議な言葉で、万葉時代の言葉がそのまま残っているものが多い。
今日、聞いた話では、歴史的に和歌山には封建領主のいない時代が長く、部族同士の話し合いで物事が決定される文化が定着していた。そのため上下関係や敬語は不要という文化が育まれた。…という。
曰く「その名残りで、敬語を使えない和歌山人が多い。」本当だろうか?
しかし、たしかに敬語を使えない人によく出くわす。それも若い人に多いように感じる。まだ会社などで敬語を使う必然に出会ってないからだろうか。
おもしろいなぁ。
実は‥
アランフェス協奏曲(第二楽章)
クラッシクの名曲がジャズアレンジされて改めて脚光を浴びることは多い。元々、スペインのギター協奏曲だが、ジャズ以外でもいろいろな楽器で演奏されている。
ここ数日、偶然3人のお客さんとチック・コリアの「スペイン」について話を聞く機会があった。
正確に言うと、「スペイン」は、アランフェス協奏曲(第二楽章)のアレンジというより、曲の冒頭に使っているだけ、と言ったほうがいい。アランフェスのメロディーが突然変異する。しかし、それがうまい。
で、その「スペイン」を平原綾香が「アランフェス協奏曲」として歌うのもいい。「いやいや、これはアランフェスではなく、スペインだろう」と言う突込みが、ジャズファンから入るのは間違いない。
平原綾香はこの曲を「マイクラッシク2」というアルバムで歌っているが、やっぱこれはジャズだ。
ユーチューブで、チックコリアと上原ひろみが2006年の東京ジャズフェスティバルで弾いた「スペイン」が聞ける。上原ひろみが、真剣なまなざしで、目を見開いて、目をつぶり、最後は笑顔で演奏している。