セイアイ

「セイアイ」は和歌山市に古くからある自家焙煎の珈琲店。
年配の女性が一人でやっている。
 店にはいると、入り口にある大きな10キロ釜の焙煎機がきれいに手入れされている。
 「使うのは週に数回。最近ではもっと小さくて使いやすい機械もあるけど、やっぱり私はこれが好き」自分の孫を見るようにやさしく微笑む。
 今月中旬でお店を閉めると聞いて、珈琲を飲みに。店内には10人くらいお客さんがいた。席にすわってからも出入りが多く、他人の店ながらちょっと焦る。(1人でだいじょうぶ?)
 しかし、全然慌てる様子はない。お客さんと笑顔で話をしながら、ゆっくりサイフォンの準備をしている。時々、話に夢中になって手が止まる。
 見かねたお客さんの一人が、帰ったお客さんのテーブルを片付けに。そしてもう一人のお客さんは自分で、自分の珈琲を淹れている。それを見て、4人掛けのテーブルの年配の男性客たちは「オバチャン、忙しいなぁ。何か手伝おうか」「ゆっくりでええで」と声をかける。
 近所の常連さんたちだろうか。長年、地域に密着して、かわいがられている。いい店だな。
 お客さんとの会話の中で「もう歳だから、あかんわ。身体も頭も、だからもう辞めるねん」とおっしゃってた。いい店が、また一軒なくなるな。
 20分ちかくしてテーブルまで届いた珈琲は、私には少し濃すぎた。でも、この味が、ここのお客さんの好きな味なんだ。
 そして、次は逆にこの3月に開店したばかりのお店へ。「ぐるう」ハンバーグ専門店。ウチのお客さんが田中町で始めたお店。
 まだ、ほとんど宣伝していないと言ってたけど、けっこうお客さんが入ってる。思ったより(失礼)、内装も料理もいい。でもちょっとスタッフの女の子の対応にはビックリした。