ブリタニカ休刊

 百科辞典のブリタニカの書籍版が発行されなくなった。とニュースでやっていた。(電子版は継続)
 高校の時、休み時間にいつも、図書館でブリタニカを読んでいる女の子がいた。そう、彼女は辞典を小説のように読んでいた。
 さすがに、先生も知らないいろいろな事を知っていて、何かわからないことがあると、彼女の名前が呼ばれた。
 彼女の本名は忘れたけど「ブリちゃん」とか「ブリ」と呼ばれていて、彼女も、それをそんなに嫌がってなかった。
 彼女はこのニュースをもう知っているのだろうか。電子版では「読む」楽しみは半減するんだろうな。

エビでタイを釣る人たち

 完全に忘れてましたが‥‥‥今日はホワイトデーだったのです。
 思い出したのは、夜になって来店された若い女性2人の会話で。
「ねえ、見てみて。こんなに」(テーブルの上にズラッと戦利品を並べる)
「わあ、すごい。でも、見て。私はこんなのもらっちゃった」(白いケースを相手に開けて見せる)
 話の内容から、ヴァレンタインデーに配った義理チョコのお返しの自慢のし合いだった。
しかし、彼女等の「まあ、3倍返しって言うから当然かな」と言う言葉に思わずヒイタ。
恐ろしい。世の男性諸君!義理チョコへのお返しは、義理でいいんだよ。相場を吊り上げんなよ。
 で、今日はドライフルーツのパウンドケーキです。
        

コロンビア カトレア

今月のお勧め珈琲は、コロンビア カトレア。
年中どこかの地域でコーヒーの収穫が行われている国コロンビア。 
地質・気温ともにコーヒー栽培に好適な国土を持っています。
しかし、昨年は春からの長雨の影響で生産量が大幅に減り、コロンビア珈琲全体の価格が暴騰しました。農園数は30万にも及びますが農園の多くが傾斜面に位置している事もあり、その70%は小規模な農園で面積比率では30%でしかありません。
カトレアの名前は、コロンビアの国花カトレアから授かりました。ブルーマウンテンと同じ、最高級のティピカ種を丁寧に栽培、精製され天日で乾燥されます。
現地サプライヤーの社長は女性で、豆が壊れないように選別機を木製にしたり、貯蔵庫内の温度を15度前後の低温に設定するなど、女性ならではのきめ細やかな心配りがなされています。また輸送も低温コンテナを使い品質を保持したまま日本に入ってきます。
最高級品種ティピカ種で甘みのあるクリアーな香味をもつ珈琲豆でありながら、手ごろな価格で流通しています。この機会にお試しください。
コロンビア カトレア 通常価390円 を 3月31日まで370円(100g)で提供しています!
 ケーキは、マスコットプラリネ(アーモンドケーキ)左とタルト・オ・シトロン(レモンクリームのタルトケーキ)右です。
  

セミナー

 今回のセミナーは、3月27日(火)に開催。
おいしいコーヒーを飲むには‥
最良の珈琲豆を選ぶ、最適な焙煎を行う、最高の抽出で創り出す。
もちろん、豆の保存も大事。そして基本的な知識がないと珈琲を楽しめない。
日時:3月27日(火) ?午後1時半~ ?午後6時半~
会場:当店 GreenBeans
会費:2100円
申込み:よみうり文化センター 電話073-428-2540

内容は、珈琲の基礎知識、飲み比べ、ペーパードリップの実践です。
事前申込みが必要です。筆記用具を持参してください。

「第9」が流れる

 今日は、ベートゥヴェンの「第9」が流れた。
‥いや、私の頭の中で、それも数十秒間だけ。
交響曲第9番は、もちろん有名な曲。日本では年末になると各地でコンサートが行われる。
 壮大なスケールと人生観を見事に表現したクラッシクの中の最大傑作。
 今日、私の頭の中で流れたのは、第四楽章の女性コーラス部分の一部。合唱の指導では「天使が舞い降りてくるように‥」と指導される美しい部分。
 実は、今日、天使が舞い降りたのです。いや、正確には妖精が。
ウチのお客さんで、本当に妖精のような方がいるのです。数ヶ月に1回、みすぼらしいこの店に幸せを運びにやってきます。(ああ、彼女が来ることがわかっていれば、バイトをシンデレラのように、こき使って店をピカピカにしておくんだった)
 彼女は、誰をも幸せにする笑顔で、やさしく、消えさるようにささやく 
 「サントスを200gいただけますか」
 おお。なんたる幸せ。彼女が飲む珈琲を焙煎できる。ここは、私の珈琲人生の全てをかけ、全身全霊を傾けて焙煎機のスイッチを押そう。 
 設定ミスはなかったか?途中で止まらないか?と緊張感の中、無事、サントスはきれいに焼きあがった。神様、感謝します。 あ、オレ無神論者だった。   そして、サントノーレはこうなりました。↓
 
  
 

3.11

 マスメディアは競って3.11を‥そう、ちょうど1年前の今日。
1年前のブログを見直して、思い出した。去年の今日は、税務署に行っていた。帰りに偶然つけたラジオで、津波警報を聞く。しばらくラジオを聴いていて、大地震が福島沖で起きたことを知る。
 最初に思ったのは、原発は大丈夫か?閉店後、テレビを見るが津波ばかり、原発の情報がない。夜になって一部の民放が、原発に触れ始めるが映像がない。
 地震や津波の被害も悲惨だったが、たぶん私と同じように原発を心配した人は、映像がなかなか入ってこなかったことにイラだっただろう。
 女川は?福島は?
「メルトダウンの心配はない」「放射能漏れはあるが直ちに人体に害があるものではない」
 東電や政府の発表に根拠はあるのか?御用学者はテレビで「安全」を垂れ流した。しかし、水素爆発。これで、スリーマイル島以上の事故は確実に。
 数十年間、安全神話を流し続けた御用学者と政府、電力会社のウソが公に。
 それでも、政府と電力会社は、原発の再開を言う。「電気がなくなってもいいのか」と脅しながら。

 

涙そうそう

 今日は、朝から涙が止まらない。
そう、この世の中は悲しいことばかり。
不況の嵐の中で自殺者は年々増加し、政府は被災地の救援をなかなか進めないまま、原発の再稼動とか言ってるし、パレスチナでは子ども達が物資不足に苦しみ、アフリカでは、成人前の少年達が銃で殺しあっている‥。
 まあ、本当は花粉症なんですけど‥ すみません。 目が痒い痒い。涙がボロボロ。鼻は詰まり、鼻水が古いパッキンの蛇口のように止まらない。当然、コーヒーの味見はできません。
 紅茶かコーヒーかくらいしか判別できない。
 ああっ!誰か花粉症の即効薬を開発してくれ!1000万円いや、100万円いや、10万円いや、コーヒー10杯ただで飲ませるから。

ノイン

 和歌山市役所の北にあるビルの1階の珈琲店。
九番町という住所からだろうか、ノインはドイツ語で「9」。
入り口に大きな焙煎機。店内は広い。何年か前に行った時には。女性オーナーの他に女性スタッフが2人いた。
 店内には、市役所の関係者と思われるスーツ姿や作業着の男性客が数人談笑していた。
 1週間ほど前に「ノインも店を閉めたらしい‥」とお客さんから聞いて気になっていたが、昨日前を通ったら本当だった。
 女性オーナー、スタッフらしいきれいな店だった。当時の写真を探したけれど見つからなかったので、ネットから無断借用した写真です。
   
 そして、今日のケーキは「オペラ」評価は真っ二つ。「最高!すごい」から「うーんちょっとなぁ」まで。
        

ホルスト

グスターヴ・ホルストはイギリスの作曲家。「日本組曲」という曲も作っている。これマイナーですけど、なかなかいい曲ですよ。
特に有名なのは、組曲「惑星」。初演から大好評を得た。しかし、この曲ばかりが取り上げられる事に彼は不満で「ぜひまた、このような曲を作ってください」というファンの声に「二度とこのような曲は作らない」と不満を漏らした。
そんな中、20世紀の他の作曲家ストラヴィンスキーやドビュッシーに注目が移ると、数十年間忘れさられていた。
カラヤン、ウィーンフィルが1960年代に再演し、また人気が復活する。
日本では「木星」が有名で、CMや、BGM、テーマ曲としてよく使われる。海外でもスポーツの応援歌などで使われる。
しかし、ホルスト自身は「土星」が気に入っていた。重々しく哲学的な曲だ。私は軽い「水星」が好きだ。やはり人間性か。
少しづつ大きく激しくなるリズムで始まる「火星」から、最後は暗く深い宇宙に消え去るような女声コーラスで終わる「海王星」まで1時間弱。今日は5回も聴けた。

セイアイ

「セイアイ」は和歌山市に古くからある自家焙煎の珈琲店。
年配の女性が一人でやっている。
 店にはいると、入り口にある大きな10キロ釜の焙煎機がきれいに手入れされている。
 「使うのは週に数回。最近ではもっと小さくて使いやすい機械もあるけど、やっぱり私はこれが好き」自分の孫を見るようにやさしく微笑む。
 今月中旬でお店を閉めると聞いて、珈琲を飲みに。店内には10人くらいお客さんがいた。席にすわってからも出入りが多く、他人の店ながらちょっと焦る。(1人でだいじょうぶ?)
 しかし、全然慌てる様子はない。お客さんと笑顔で話をしながら、ゆっくりサイフォンの準備をしている。時々、話に夢中になって手が止まる。
 見かねたお客さんの一人が、帰ったお客さんのテーブルを片付けに。そしてもう一人のお客さんは自分で、自分の珈琲を淹れている。それを見て、4人掛けのテーブルの年配の男性客たちは「オバチャン、忙しいなぁ。何か手伝おうか」「ゆっくりでええで」と声をかける。
 近所の常連さんたちだろうか。長年、地域に密着して、かわいがられている。いい店だな。
 お客さんとの会話の中で「もう歳だから、あかんわ。身体も頭も、だからもう辞めるねん」とおっしゃってた。いい店が、また一軒なくなるな。
 20分ちかくしてテーブルまで届いた珈琲は、私には少し濃すぎた。でも、この味が、ここのお客さんの好きな味なんだ。
 そして、次は逆にこの3月に開店したばかりのお店へ。「ぐるう」ハンバーグ専門店。ウチのお客さんが田中町で始めたお店。
 まだ、ほとんど宣伝していないと言ってたけど、けっこうお客さんが入ってる。思ったより(失礼)、内装も料理もいい。でもちょっとスタッフの女の子の対応にはビックリした。