村上春樹の「1Q84」をやっと読み始める。
多くの春樹ファンを敵にまわすことを覚悟で…… 一言。
私は村上春樹の作品がきらいです。(いや、私が良さを理解できないだけ?)
第一に、「僕」の一人称・主観的な文体に違和感がある。
第二に、汗や体臭や熱気・生活感が感じられない無機質さが嫌い。
第三に、意味や理由のないセックスや死(自殺)に呆れる。
第四に、結論や結末のない(見えない)終わりが理解できない。
「風の歌を聴け」からずーと、その感想は変わらない。率直に、その感想を述べる度に、春樹ファンから、こっぴどくお叱りを受け、では次の作品を、次の作品を…と読んでまた、同じ感想。
たしかに独特の豊かな表現力は感心する。そしてお金や生活の不安がないエリートの生活ってこんなんかと思う。でもそれだけ。
なんで?どうしてこんなに人気があるのか?日本だけでなく海外でも評価は高い。今度こそ、ノーベル文学賞。とも何度も言われるが、私には、?????????だった。
そう「だった」が、「1Q84」は、3年程前に立ち読みして、興味をもった。今までの作品と違う。「僕」が出てこない。
もう買うのは懲りたので、図書館で借りて読もうと思って、ずーと3年間待ってたけど「貸出中」ばかり。
やっと昨日、借りられました。しかしBOOK1は、貸出中なのでBOOK2を。まあ、途中からでもいいでしょう。
で、エクレア。チョコではなく、カフェクリームで。本格的な少し固い生地です。
カテゴリー: 書籍・音楽
ホルスト
グスターヴ・ホルストはイギリスの作曲家。「日本組曲」という曲も作っている。これマイナーですけど、なかなかいい曲ですよ。
特に有名なのは、組曲「惑星」。初演から大好評を得た。しかし、この曲ばかりが取り上げられる事に彼は不満で「ぜひまた、このような曲を作ってください」というファンの声に「二度とこのような曲は作らない」と不満を漏らした。
そんな中、20世紀の他の作曲家ストラヴィンスキーやドビュッシーに注目が移ると、数十年間忘れさられていた。
カラヤン、ウィーンフィルが1960年代に再演し、また人気が復活する。
日本では「木星」が有名で、CMや、BGM、テーマ曲としてよく使われる。海外でもスポーツの応援歌などで使われる。
しかし、ホルスト自身は「土星」が気に入っていた。重々しく哲学的な曲だ。私は軽い「水星」が好きだ。やはり人間性か。
少しづつ大きく激しくなるリズムで始まる「火星」から、最後は暗く深い宇宙に消え去るような女声コーラスで終わる「海王星」まで1時間弱。今日は5回も聴けた。
アランフェス協奏曲(第二楽章)
クラッシクの名曲がジャズアレンジされて改めて脚光を浴びることは多い。元々、スペインのギター協奏曲だが、ジャズ以外でもいろいろな楽器で演奏されている。
ここ数日、偶然3人のお客さんとチック・コリアの「スペイン」について話を聞く機会があった。
正確に言うと、「スペイン」は、アランフェス協奏曲(第二楽章)のアレンジというより、曲の冒頭に使っているだけ、と言ったほうがいい。アランフェスのメロディーが突然変異する。しかし、それがうまい。
で、その「スペイン」を平原綾香が「アランフェス協奏曲」として歌うのもいい。「いやいや、これはアランフェスではなく、スペインだろう」と言う突込みが、ジャズファンから入るのは間違いない。
平原綾香はこの曲を「マイクラッシク2」というアルバムで歌っているが、やっぱこれはジャズだ。
ユーチューブで、チックコリアと上原ひろみが2006年の東京ジャズフェスティバルで弾いた「スペイン」が聞ける。上原ひろみが、真剣なまなざしで、目を見開いて、目をつぶり、最後は笑顔で演奏している。
Spotify
先日、jasrac様からお手紙をいただいた事をブログに書いたら、お客さんからSPOTIFYスポティファイの事を教えていただいた。
彼は「もはや、音楽は無料で聴くものだ」と言っていた。これは当店のようにjasrac様にご迷惑をおかけしないように気をつかってネットラジオで音楽を聴くという事ではない。
ラジオでは、ジャンルの指定はできても、この曲を聴きたいと指定はできない。
スポティファイは、ネットで自分の聴きたい曲を数百万曲から選んで、何曲でも何回でも無料で聴けるシステムだ。
ただし、録音するには、月に9.99ドル(800円弱)が必要。でもCD1 枚買うより安い。ヨーロッパやアメリカではすでに多くのユーザーがいる。
で、日本では…まだ時間がかかるのか。
都市と星 THE CITY AND THE STARS
映画やSF好きな方なら「2001年宇宙の旅」という壮大なスケールの映画・小説をご存知だろう。この作者がアーサー・C・クラーク。
彼の作品に「都市と星」という作品がある。なんと50年以上前に書かれた作品だが、この作品を思い出す話を最近続けて聞いた。(簡単に言うとこの作品では、人々はメモリーとして存在し、セントラルコンピューターに管理されている)
その1:ある若い男性との会話
私「休みの日とか何やっているんですか」
彼「溜まった洗濯とか、部屋の掃除、あとはネットで気になったお店で食事くらい」
私「彼女は作らないんですか」
彼「ええ、めんどくさいし、束縛されるでしょ」
私「デートしたいとか、いっしょに旅行したいとか思わない?」
彼「ぜんぜん。ネットゲームでデートも旅行もできるし、嫌になったらすぐ止められるでしょ」
私「抱きしめたいとか、セックスしたいとか‥思わない」
彼「それもネット(仮想)で‥」
その2 女性客と
私「彼氏がほしいとか思わない?」
彼女「全然。2次元でじゅうぶん。傷つくのも嫌だし」
私「日本の少子化が続くな」
彼女「こんな国、滅びればいい」
そう、彼らは現実社会に希望を見出さない。まさに「都市と星」のように自らをメモリー化し、仮想社会に生きることを望んでいる。都市ダイアスパーの住民達のように。
アーサー・C・クラークが生きていたら、この状況を見て予想通りと喜ぶだろうか。
来たな
JASRACからお手紙が‥
「音楽著作権のご案内とお店での音楽利用状況のご確認について」フムフム、同封のアンケートに答えよ‥とな。
で、アンケートの最後に脅し文句が「音楽の著作権者に無断でご利用になりますと、音楽の利用を差し止めたり、利用開始時にさかのぼって‥刑事上の責任を‥」ああ、おそろしい。[:冷や汗:]
でも、ウチはBGMは、ラジオだけどな。まあ、時間見つけてアンケート書くか‥‥ん?提出期限1月27日ね。1月27日って今日かよ。 上からだなぁ。
アンケートの内容を見ると店の名前、店の住所、代表者名、自宅の住所‥自宅の住所?!なるほど、違反者は自宅まで行ってでも取り立てるきなのか?コワッ!
3万枚の行方
先日、来店した年配のお客さん。お目にかかった事がある。‥‥うん、ある。(メモリーフル回転)‥‥‥んー‥んー‥‥思い出せない。 いや、もしかすると、と声をかける。
「ブルーノートのマスターですよね」お客さん、ちょっとビックリして小声で返事「いや、私はブルーノートの関係者です」
当店の東にある住宅地の中にあるジャズラウンジ「ブルーノート」。もう何年も行っていない。
思い出した。マスターは他人と話をするのが嫌い。なのに客商売をしている。ここらへんは私も似てる。
でもジャズの話をすると乗ってくる。いつの間にやら和歌山にあったジャズ喫茶ファンキーの話に。
マスター「あの店にあったレコードすごい数だったな。どんな曲をリクエストしても、すぐに出てくる」
私「何枚くらいあったでしょうね」
マスター「レコードは2万枚以上はあったよ。CDも1万枚はあった」
私「合計3万枚ですか。すごいですね」
マスター「どこにいったんだろう」‥話は続く。
レコードにしてもCDにしても1枚3000円としても、全部で9000万円。
いや1億円は越えるだろう。今では手に入らない名盤もたくさんあっただろう。
無口な2人を雄弁にしてしまう思い出話だった。
「運命の人」
山崎豊子の「運命の人」が、もうテレビドラマに。
山崎豊子のスケールの大きいフィクションを装ったノンフィクションのリアリティ。
「運命の人」は、誰もがわかる沖縄返還時の毎日新聞の西山記者の物語。沖縄返還の機密条約のスクープはアメリカと日本政府を揺るがす密約だったが、男女のスキャンダルに争点をずらされ、矮小化された。
沖縄と日本国民は、アメリカいいなりの日本政府の犠牲になった。その重大な事実がエリート記者と外務省職員のスキャンダルにされ、国民の目から遠ざけた。
沖縄基地問題が争点になっている今このときに毎日系のTBSでドラマ化されたのは何かの意図か。
一方、この時期に防衛大臣になった田中大臣は、名護への年内着工を発言しているが、武器輸出3原則とPKO5原則の違いもわからないようだが、大丈夫か?
テレビドラマには、私が大ファンの真木よう子が出ているらしい。彼女の妖艶すぎる魅力が、原作の趣旨を変えなければいいけど‥