珈琲の輸入量は、その種類・品目によって大きく変化する。
農産物なので、天候による変動が多い。干ばつや長雨、ハリケーン等で苗や樹がダメになれば、珈琲は収穫できない。一気に輸出量が減り、価格が上がる
と日本の輸入量が減る。ほとんど国内になくなることも。
数年前に、モカ珈琲(エチオピア産)が日本からなくなった(古いものやニセモノはあった)時は、天候ではなく人為的なものだった。なんと輸出業者がポストハーベスト(収穫後の農薬散布)をしたらしい。
当然、日本の検疫でひっかかり輸入停止になった。当時、当店では5種類も「モカ」を扱っていたのでエライコッチャになった。(2年前から復活してます。取扱い品目は減らしました)
そして、今度はモカマタリが。理由は政情。
新聞を読んでいる方は、ご存知のように、33年続いた独裁政権が昨年の「アラブの春」の影響で決起した民衆によって退陣したが、当時の大統領の責任逃れと副大統領が大統領になったことに対して、民衆のデモやテロ、政府側の弾圧で混乱している。
日本の現地商社事務所と連絡が取れない状態も。このままでは、イエメンのモカマタリも入ってこなくなるかも。
投稿者: greenbeansadmin
レモネード???
ご存知ない方もおられると思いますが‥‥ 当店は、珈琲店です。
なぜか。最近、レモネードがよくでます。なぜ?
まあ、3人くらいで御来店いただき、2人が珈琲。1人がレモネードというケースは、よくあったし、今でもよくある。
しかし、3月に入って、2人でご来店。2人とも「ホットレモネード」と言うオーダーが3回あった。
さらに、一度は、3人でご来店頂き、2人が「ホットレモネード」おお、またか‥。しかし、お一人がメニューに顔を突っ込んで熟慮中。(顔に出さないようにして期待に胸を膨らませる)
2分ほど悩んで「私は‥、アイスレモネード」
‥‥‥ウン。ここは深呼吸をして冷静に‥‥そうだよな。メニューにあるんだから何を選ぶかはお客様しだい。レモネードの注文にガッカリするんだったら、メニューに載せるなよ。お前が悪いぞ。コラッ! と自分に言い聞かせて、「巨人の星」(知らない人はお父さんに聞いて)の星一徹のように、テーブルをひっくり返す事もなく、引きつった笑顔でオーダーを受けた。
メニューから、レモネードを外すべきか。外さないべきか。ハムレットのように悩む今日この頃。
で、今日のケーキはサントノーレ。フランスのサントノーレ通りから名付けられたという説とパンの守護神とされる司教の名前からという説があります。タルトブリゼにシブーストクリーム、そしてシュークリームを乗せて、キャラメルソースをかけています。試作品(左)と改訂版(右)
和歌山弁と敬語
和歌山弁が流行ってるらしい。
NHKの連続ドラマで和歌山弁が使われているのが理由と聞いた。
しかし、疑問。連続ドラマの設定は岸和田。岸和田弁と和歌山弁は似ているんだろうか。違うのだったら、岸和田市民からNHKに抗議がきているはずだから似ているんだろう。
初めて和歌山弁を聞いたときには……引いた。
怒ってるのか?喧嘩してるのか?と思った。しかし、和歌山弁というのは、すこし不思議な言葉で、万葉時代の言葉がそのまま残っているものが多い。
今日、聞いた話では、歴史的に和歌山には封建領主のいない時代が長く、部族同士の話し合いで物事が決定される文化が定着していた。そのため上下関係や敬語は不要という文化が育まれた。…という。
曰く「その名残りで、敬語を使えない和歌山人が多い。」本当だろうか?
しかし、たしかに敬語を使えない人によく出くわす。それも若い人に多いように感じる。まだ会社などで敬語を使う必然に出会ってないからだろうか。
おもしろいなぁ。
実は‥
アランフェス協奏曲(第二楽章)
クラッシクの名曲がジャズアレンジされて改めて脚光を浴びることは多い。元々、スペインのギター協奏曲だが、ジャズ以外でもいろいろな楽器で演奏されている。
ここ数日、偶然3人のお客さんとチック・コリアの「スペイン」について話を聞く機会があった。
正確に言うと、「スペイン」は、アランフェス協奏曲(第二楽章)のアレンジというより、曲の冒頭に使っているだけ、と言ったほうがいい。アランフェスのメロディーが突然変異する。しかし、それがうまい。
で、その「スペイン」を平原綾香が「アランフェス協奏曲」として歌うのもいい。「いやいや、これはアランフェスではなく、スペインだろう」と言う突込みが、ジャズファンから入るのは間違いない。
平原綾香はこの曲を「マイクラッシク2」というアルバムで歌っているが、やっぱこれはジャズだ。
ユーチューブで、チックコリアと上原ひろみが2006年の東京ジャズフェスティバルで弾いた「スペイン」が聞ける。上原ひろみが、真剣なまなざしで、目を見開いて、目をつぶり、最後は笑顔で演奏している。
シブースト‥?
ロースターズ
2年ほど前からツィッターというものをやっている。
と言っても、ほとんど他人の「つぶやき」を聞いて(見て?)いるばかりで、自分でつぶやくことは、ほとんどない。
で、今日あらためて気づくことが‥。
私がフォロー(「つぶやき」を聞く)しているひとは、2割が団体で、6割が女性だ。(本当のところは、会ったことがない人もいるので性別は確認できないが)
で、その女性たちで自分の顔写真を使っている人が半分。やはり、ルックスに自信がある方ばかりだ。
しかし、これ本当に本人か?と言う疑問はある。まあ、別にお付き合いするわけでもないのだから、どーでもいいのだけど。
しかし、1日に20回とか「つぶやく」人もいて、聞く(見る)だけでもたいへん。
たぶん、いろいろな人からいろいろな声があるらしく、フォローしている人のつぶやきだけ見ていると、突然、怒り出したり、落ち込んだりもおもしろい。
バナナ、イチゴ、ミカン
焙煎前の水分添加について? ~ マニアックな話
1週間前に珈琲豆を焙煎する前に水洗するか、しないか、についてこのブログに書いたところ、マニアの方たち、珈琲関係者、焙煎職人の方から、ご指摘やご意見をいただいた。
訂正部分
水洗の理由のひとつに、「水で生豆の渋皮をふやかし、焙煎した時に剥がれやすくする。」を挙げましたが、ただしくは渋皮(チャフ)は、洗うときに剥がすのが主な目的で、焙煎時にはがれやすくは、付随する程度の事だそうだ。訂正し、お詫びします。
水洗のいろいろ
水洗の仕方についてもいろいろな方法があると教えていただいた。たしかに書籍やネットでみても千差万別。
軽く流水で流す。ボールに生豆を入れ、水に浸し1回だけ流す。網袋に入れ、流水でゴシゴシ何度も洗い流す。ボールの中で米のように数回研ぐ。水に汚れがなくなるまで数回洗う。‥‥などなど。
同じ水洗派の中でも「しっかり洗わないと汚れが残る」「洗いすぎると焙煎ムラができる」と意見対立もある。
どの世界でも職人と言われる人たちは、プライドが高く、常に自分の方法がベストになる。これはけっして悪いことではない。
珈琲の焙煎でも、自分流を貫き通すから、愛飲家は自分の好みにあった店を安心して選べる。シアトル系の大手コーヒーチェーンが日本全国に店を出しても日本のチェーン店のように真似をしようとせず、頑固に独自性を通した。
水洗についても同じことが言える。職人やプロの頑固さがそこに見える。
なぜ水洗しないのか
水洗しない理由は何か。ホコリや汚れについて言えば、水洗しない人たちの意見は同じだ。「意味がない」つまり、200℃以上の高温で焙煎するのだから、ホコリや汚れは関係なくなる。
また、水洗することのデメリットがある。十分に乾燥させないと焼きムラがでる。完全に乾燥させるには、(自然乾燥では)多湿気候の日本では冬場以外は困難がある。
たぶん、こんなことではないだろうか。また、時間がある時に水洗しての焙煎を行ってみる。
どちらにしても、そのロースターや店の流儀であり、その独自性は尊重されるべきものだと思う。
反論、質問、賛同意見歓迎します。