8月も残り少なくなると、未だに思い出すのが、夏休みの宿題。特に嫌だったのが、読書感想文。
今はどうかわからないけど、昔は「指定図書」と言うのがあって、その中から選んだ本を読んで、感想文を書くことになっていた。
よりにもよって、何でこんな面白くない本を選ぶんだろう‥と読む前から、わかったような事を言ってたけど‥‥‥やっぱ面白いものはなかった。
‥で、感想文に「おもしろくなかった」と書いたら、必ず書き直しだったので、無理にでも何かよいことを書く必要に迫られた。
あれから何十年たっただろう。
そして今日、関係ないけど、やっと1Q84を読み終わった。
違 和 感が。
<読書感想文>
これは村上春樹の作品じゃないな。
文体は、たしかに村上春樹だ。けど ストーリーが面白すぎる。ちゃんと結論がある。筋が通った展開だし。彼の作品独特の意味のない死やセックスが少ない。
登場人物も、新興宗教活動家の娘やNHKの集金人の息子。エリートや資産家ではない。汗や息や血を感じる。今までの無機質な世界の汗も血もないエリートの話じゃない。
たぶん、原作は誰かゴーストライターがいて、村上春樹は、それを書き直し脚色した。おそらく。
そこで、多少良心が痛んだため、川奈天吾というゴーストライターを、物語の中に登場させる。村上春樹得意の「暗示」だ。
違うかな。たぶん、違うだろうけど‥。