先日、来店した年配のお客さん。お目にかかった事がある。‥‥うん、ある。(メモリーフル回転)‥‥‥んー‥んー‥‥思い出せない。 いや、もしかすると、と声をかける。
「ブルーノートのマスターですよね」お客さん、ちょっとビックリして小声で返事「いや、私はブルーノートの関係者です」
当店の東にある住宅地の中にあるジャズラウンジ「ブルーノート」。もう何年も行っていない。
思い出した。マスターは他人と話をするのが嫌い。なのに客商売をしている。ここらへんは私も似てる。
でもジャズの話をすると乗ってくる。いつの間にやら和歌山にあったジャズ喫茶ファンキーの話に。
マスター「あの店にあったレコードすごい数だったな。どんな曲をリクエストしても、すぐに出てくる」
私「何枚くらいあったでしょうね」
マスター「レコードは2万枚以上はあったよ。CDも1万枚はあった」
私「合計3万枚ですか。すごいですね」
マスター「どこにいったんだろう」‥話は続く。
レコードにしてもCDにしても1枚3000円としても、全部で9000万円。
いや1億円は越えるだろう。今では手に入らない名盤もたくさんあっただろう。
無口な2人を雄弁にしてしまう思い出話だった。