アイスコーヒーの話 その2

アイスコーヒーのつくり方には大きく分けて(極めて大雑把に)、3種類あります。
 1.急冷法
 2.ゆっくり冷やす方法
 3.その他

 1.の急冷法は、当店でも行っている方法で、多くのコーヒー専門店でも行っています。
 簡単に言うと、(詳しくは次回)通常のコーヒーより濃いコーヒーを淹れ、氷で急速に冷やします。
 なぜ、濃いコーヒーを使うかと言うと、第一に人間の味覚は温度の低いものについては、鈍感になるからです。同じ濃さのコーヒーでも通常の温かいコーヒーに比べ、コーヒーの味を感じにくくなります。
 第二に、直接、氷を使ってコーヒーを急激に冷やす場合、氷が溶けて、その分、薄くなります。そのため、濃いコーヒーを使用しなくてはなりません。
 そして、なぜ急冷なのかと言うと、コーヒーの香り(特に口から鼻に抜ける)を残すためです。ゆっくり冷やすと香りはどうしても逃げてしまいます。

 2.のゆっくり冷やす方法にはいろいろあります。水出しコーヒー(※ダッチコーヒー)もその一つです。お湯を使わず、水でゆっくりコーヒーを淹れる方法です。他には、少し濃い目のコーヒーを大量に作り、冷蔵庫内でゆっくり冷やす方法です。中には、氷水にサーバーを入れて冷やすお店もありました。

 3.のその他は、いろいろです。よくチェーン店ではコンクのアイスコーヒーを、少し水で薄めて氷を入れて出したりしてました。中には日持ちさせるため糖分を加えているところもありますね。私がびっくりしたのは、大阪のある店で、市販の紙パックのアイスコーヒーをグラスに移して氷を浮かべて出している見たときです。これも、その他でしょう。他にもいろいろあると思いますが、思い出せません。

 ※ダッチはオランダ人を差別した言葉なので、最近は、あまり使いません。ダッチワイフ、ダッチロール、ダッチビジネスなど、悪い言葉によく使われます。