今月(11月)のお勧め珈琲はバリアラビカ神山。
バリ島 (Pulau Bali) は、東南アジアのインドネシアに属する島。
首都ジャカルタのあるジャワ島のすぐ東側に位置します。周辺の諸島とともに、第一級地方自治体であるバリ州を構成し、人口は約320万人。日本人観光客も多い観光地として有名ですが、数年前、日本人観光客が被害にあう犯罪や事故もありました。
神の島バリ、峰々に神々が宿り山野に精霊が満つと言われます。美しい自然と気候が、そんな伝説を生んだのでしょう。
聖なる水にあふれた豊かな大地からさまざまな恵み。地鳴りとともに噴煙を上げるバスツール山(1717m)、この山腹1100m~1500mのキンタマーニ高原にコーヒー農園が広がっています。 バリ島の水がめと呼ばれる美しいバトゥール湖を中心に広がるこの高原で現地の珈琲園の労働者は、実りを神に感謝しながら一粒一粒摘んで精製工場へ集めます。
清水を満たした水槽へ集めたコーヒーの実を入れ比重選別をします。完熟の実は重いので沈み未成熟の実は軽いので浮きます。浮いた実を取り除き沈んだ重い実の果肉を除去します。
回転する2本のローラーを通し実から種を絞り出し、種に付いた果肉の残りを洗い流し乾燥へ。さんさんと輝く太陽のもと10日ほどかけて丹念に乾燥させ、水分含有量を30%にします。その後薪を焚いて40時間じっくり乾燥させ水分含有量を10%にします。脱穀機で種を包んでいる皮を取り除きスクリーン選別をします。
豆の直径が5,5mm以上を機械でふるい分け、風選別で軽い豆を吹き飛ばして除きます。
近代的で清潔な精製工場での作業は、他の国コーヒーとは大きく異なっています。インドネシア農業大臣も日本でバリアラビカ神山が飲まれることに感謝の意を示してくれました。
その後は、人の目と手で選別します。3〜4人が一組となって色・形の違う豆を丹念に選り分け袋詰めし輸出しています。
立ち昇る深いよい香り、口に広がるホロ苦さとバランスの取れた味のよさ、バリアラビカは神の島からの贈り物です。神山はシンザンと読み、世界中でもShinzanと呼ばれています。
現在、インドネシアでは、珈琲豆の生産が減少しており、取引価格は今も上昇しています。
インドネシア バリ アラビカ神山 通常価520円/100gを500円で(11月30日まで)