実は、珈琲店は、お客さんに食前に出すコーヒーと、食後に出すコーヒーは、同じ銘柄であっても、調整しています。(店と言ってもチェーン店は例外です)
食事をした直後には、どうしても口の中に料理の味が残りますし、舌や口の中で味や香りを感じる部分(味蕾など)は、鈍感になります。
洋食・中華など油分や香辛料が強い場合は、なおさらです。
フランス料理やイタリア料理の食後のコーヒーが、エスプレッソであるのは、もしかしたら、そのためかもしれません。
ですから、同じグァテマラコーヒーを注文いただいても、食後のお客さんには、少し濃い目に淹れ、コーヒーだけのお客さんには、普通に淹れます。
常連のお客さんについては、好みもわかっていますから濃さの好みも併せられますし、砂糖やミルクを入れる人には、やはり少し濃い目に淹れます。
何度か行ったお店で、自分好みの濃さに淹れてもらったコーヒーを出してもらえれば、常連と認められたのかもしれません。
1杯、1杯調整できるのも小規模店の利点です。