コーヒーセミナー開催

【お知らせ】
下記のようにコーヒーセミナー開催します。
コーヒーの基本的な知識をつけて、焙煎、ドリップの実践、飲み比べを行います。詳細は問い合わせください。

日時:12月9日(火) ?午後1時半〜 ?午後6時半〜
会場:当店(GreenBeans 和歌山市太田2丁目14-9)
会費:2000円(珈琲豆100g付)
申し込み:073-406-0967(12/7締切)

食前のコーヒー。食後のコーヒー。

実は、珈琲店は、お客さんに食前に出すコーヒーと、食後に出すコーヒーは、同じ銘柄であっても、調整しています。(店と言ってもチェーン店は例外です)
食事をした直後には、どうしても口の中に料理の味が残りますし、舌や口の中で味や香りを感じる部分(味蕾など)は、鈍感になります。
洋食・中華など油分や香辛料が強い場合は、なおさらです。
フランス料理やイタリア料理の食後のコーヒーが、エスプレッソであるのは、もしかしたら、そのためかもしれません。
ですから、同じグァテマラコーヒーを注文いただいても、食後のお客さんには、少し濃い目に淹れ、コーヒーだけのお客さんには、普通に淹れます。
常連のお客さんについては、好みもわかっていますから濃さの好みも併せられますし、砂糖やミルクを入れる人には、やはり少し濃い目に淹れます。
何度か行ったお店で、自分好みの濃さに淹れてもらったコーヒーを出してもらえれば、常連と認められたのかもしれません。
1杯、1杯調整できるのも小規模店の利点です。

エイジングコーヒー

エイジング。
この言葉は、女性をドキッとさせるようです。が、珈琲の話です。
「コーヒーは生鮮品です」がウチのキャッチフレーズなので、エイジングとはまったく逆です。
コーヒーは、新しい生豆(ニュークロップと言います)を焙煎して、すぐに挽いて、淹れて飲むのが、おいしい。と考えていましたし、今でもそう思っています。

実は、自家焙煎の珈琲屋の多くは、自分で焙煎し、淹れたコーヒーが世界で一番うまいと自信を持っています。(逆に言えば、この「根拠のない自信」がないと続けられません)
しかし、そんな仕事でも壁にぶつかることはあるわけで、悩むといろいろな書籍や文献を探し、ネットで検索してみるのですが、いつも助けられたのはエカワ珈琲さんのサイトです。
豊富なコーヒー知識、最新の外国語文献の訳、化学知識に魅了されていましたが、なんという偶然か、同じ和歌山市内の珈琲屋さんだったのには驚きました。

そのエカワさんが、来店され、エイジングコーヒー(モカ)の生豆を持ってきていただき「これ、試してみて」と言っていただきました。
エカワさんによると「エイジングコーヒーと古いだけのオールドコーヒーは全然別物」だそうで、「現在、コーヒー生豆のエイジングプロセスは、コーヒー愛好家たちがコーヒーを楽しむための、一種の芸術的な作業」だそうです。

その後、3回ほど少量焙煎を変えて味わってみましたが、今のところ「一種の芸術的な作業」を感じられていません。しかし、エイジングコーヒーなんて…という思い込みは捨てられるようになりました。

写真左が通常のニュークロップ。右がいただいた2006年のエイジング珈琲。(生豆の色の違いわかりますか?)

今月のお勧め珈琲

ミニカ  カリビアンモカ
                  (シェロカリベニョ)
今月のお勧め珈琲は、ドミニカ カリビアンモカ。

 原産国ドミニカ共和国 農務省の保証されたプレミアムコーヒーです。
 カリビアンモカは、ドミニカ イスパニョラ島北部の高地モカ地区で日当たりの良い海抜斜面を利用しドミニカ政府が品種改良し栽培に力を入れて栽培されています。香り高くソフトな味わいを持ち、愛飲家より高い評価を得ています。
品種はグルメコーヒーに使われるアラビカ種の中でも、ブルーマウンテンと同じ最高級のティピカ種です。 有機栽培で、生産量は年間1200~1500袋、実はその殆どがヨーロッパ向けで日本に入ってくるのは僅かです。 やわらかな香りと豊かな酸味が特徴の高級グルメコーヒーです。 正式名称はシェロカリベニョです。

ドミニカ共和国は、カリブ海でキューバに次いで2番目に大きなイスパニョーラ島の東部3分の2を占めており、ハイチと同じ島内で隣接しています。
国の面積は日本の九州に沖縄県を合わせたくらいの大きさです。赤道の北に位置し、ちょうどカリブ海の中央に位置しています。
コロンブスに「発見」されて以降、フランス、スペイン、ハイチ、アメリカなどによって長い間、植民地とされてきました。
20世紀後半からは、経済成長が著しく、繊維製品や電気製品の輸出がすすんできました。
中西部にはカリブ海でもっとも標高の高いドゥアルテ山(3175m)のある山脈が走っています。海はエメラルドグリーンに美しく、世界各国からこの美しいビーチリゾートへの観光客が多く訪れます。またカリブ海地域で、もっとも歴史的な遺産が多いことも、ドミニカ共和国の魅力のひとつになっています。
 モカの名前が使われますが、これは生産地名で、一般に言われるモカコーヒー(エチオピア産)とは、まったく別のものです。