映画やSF好きな方なら「2001年宇宙の旅」という壮大なスケールの映画・小説をご存知だろう。この作者がアーサー・C・クラーク。
彼の作品に「都市と星」という作品がある。なんと50年以上前に書かれた作品だが、この作品を思い出す話を最近続けて聞いた。(簡単に言うとこの作品では、人々はメモリーとして存在し、セントラルコンピューターに管理されている)
その1:ある若い男性との会話
私「休みの日とか何やっているんですか」
彼「溜まった洗濯とか、部屋の掃除、あとはネットで気になったお店で食事くらい」
私「彼女は作らないんですか」
彼「ええ、めんどくさいし、束縛されるでしょ」
私「デートしたいとか、いっしょに旅行したいとか思わない?」
彼「ぜんぜん。ネットゲームでデートも旅行もできるし、嫌になったらすぐ止められるでしょ」
私「抱きしめたいとか、セックスしたいとか‥思わない」
彼「それもネット(仮想)で‥」
その2 女性客と
私「彼氏がほしいとか思わない?」
彼女「全然。2次元でじゅうぶん。傷つくのも嫌だし」
私「日本の少子化が続くな」
彼女「こんな国、滅びればいい」
そう、彼らは現実社会に希望を見出さない。まさに「都市と星」のように自らをメモリー化し、仮想社会に生きることを望んでいる。都市ダイアスパーの住民達のように。
アーサー・C・クラークが生きていたら、この状況を見て予想通りと喜ぶだろうか。